銀杏と落花生
一昨日、落花生を収穫した。落花生を育てたのは今年が初めてであるが、思いの他良く出来た。
落花生は不思議な植物で、私は落花生本体の根っこから豆が出来ると思っていた。しかしそうではなくて、一つの種から多くの茎が成長し、それぞれの茎が地面に垂れ下がり、そこから落花生が育って行くのである。
収穫した落花生を早速塩ゆでにした。(写真参照)ずいぶん昔、塩ゆでの落花生を食べた記憶があるのだが、その味を思い出すことが出来ず、今回食べた味が塩ゆで落花生の本来の味がどうか自信がない。
一昨日、ご近所さんから銀杏のお裾分けをいただいた。その際、殻つきの銀杏に少し塩をふりかけ、それを茶封筒に入れて、電子レンジでチンする方法を教わった。私は茶碗蒸しに入っている銀杏の味が好きではないのだが、こうして出来上がった銀杏は結構食べることが出来た。
以前、乾燥トウモロコシの粒に少量の塩をふりかけ、紙袋に入れてポップコーンを作ったことがあるが、銀杏のそれは、これと全く同じやり方なのだ。
それなら、落花生も同じ方法で出来ないだろうかと思い、落花生の硬い殻をまず剥いて、薄皮の付いたままの落花生を電子レンジでチンすると、これが大当たりで、まずまずの味になった。
落花生を殻つきのままフライパンで炒ると時間もかかるし、殻を剥いて薄皮付きの実を炒ると焦げることもあるので、この電子レンジでチンする方法がベターなように思う。なお、手塩皿一杯分の量であれば、塩は二つまみ位。茶封筒は定型サイズのものを使用。電子レンジは600ワットの場合で約3分間、が一番良い仕上がりになるようである。
「市民連合」の見解
総選挙の結果を受けて「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)は、23日に「第48回衆議院議員選挙に関する見解」を発表しましたのでご紹介します。
10月22日に投票が行われた第48回衆議院議員選挙において、自民党・公明党の与党が3分の2の議席を確保する結果となりました。
市民連合は安倍政権がこの多数基盤の上に、憲法の基本精神を破壊する方向でその改定を具体化することを強く危惧します。
選挙戦の中で行なわれたいくつかの世論調査では、内閣支持率が低下し、不支持を下回るものもありました。その意味で、国民は安倍政権を決して信頼したり、評価したりしているわけではないことは明白です。
投票率も戦後最低レベルの留まってしまいました。与党の巨大な議席は、勝者にボーナスを与える小選挙区制度がもたらした、民意からの乖離と言わなければなりません。
野党側では、民進党が分裂したことが与党の大勝を招いたことも事実です。総選挙における立憲勢力の前進のために、市民と野党の協力体制の準備を進めていたことを無視し、前原誠司代表が希望の党への合流を強引に推し進め、民進党を分裂させ、野党協力の態勢を壊したことは、強く批判されるべきです。
しかし、立憲民主党が選挙直前に発足し、野党協力の態勢を再構築し、安倍政権を憂える市民にとっての選択肢となったことで野党第一党となり、立憲主義を守る一応の拠点ができたことは一定の成果と言えるでしょう。
この結果については、自党の利益を超えて大局的視野から野党協力を進めた日本共産党の努力を高く評価したと考えます。社会民主党も野党協力の要としての役割を果たしました。
そして何よりも、立憲野党の前進を実現するために奮闘してきた全国の市民の皆さんの努力なくして、このような結果はありませんでした。昨夏の参議院選挙につづいて、困難な状況のなかで立憲民主主義を守るための野党共闘の構築に、粘り強く取り組んだ市民の皆さんに心からのエールを送ります。
与党大勝という結果は残念ではありますが、安倍政治に対抗すべき市民と野党の共闘のあるべき姿が、この選挙戦を通じて明確になったことには意味があると思われます。
違憲の安保法制を前提とした憲法9条への反対と、立憲主義の回復などを共通の土台とした、今回の市民と野党の共闘の成果を踏まえ、立憲野党が、無所属、その他の心ある政治家とともに、強力な対抗勢力を再構築することを心より期待し、市民連合もできるかぎりの応援をしたいと考えます。
衆議院で与党が3分の2を確保してことにより、安倍政権・自民党は近い将来、憲法改正の発議を企てることが予想されます。
もちろん、現在の国民投票法は、運動に関する規制があいまいで、資金の豊富な陣営がテレビコマーシャルなどを通じて民意を動かすことができるなど大きな欠陥があり、市民連合は現行制度のままでの会見発議に反対します。
しかし、万一、与党が数を頼んで会見発議を行った場合、市民連合は国民投票において、安倍政権の進める憲法改正に反対するための大きな運動をつくるために、立憲野党とともにさらに努力を進めて行きたいと考えます。
菊
今日は10月の定例句会でした。今月の兼題は「菊」です。では早速入選句をご紹介します。
兼題:菊 入選句
・菊日和棚の食器の彩替る
・雨上がり花弁光るや垣の菊
・供華の菊二節三節挿し芽かな
・菊香る色をなくしてゆく庭に
・それぞれの衣装となりて菊人形
・野路菊の踏みつけられし通学路
・亡き父の手入れの菊の枯れにけり
・会話なく二人で囲む菊膾
・野路菊をゆらして駈けし犬も老い
雑詠 入選句
・逆さまに蟷螂枝となりすます
・留守の家屋根まで柿の鈴生りに
・二人居の隙間を埋めて石蕗の花
・藁とんび崩るるばかり雨つづく
・もっこすの如く残りて木守柿
・色鳥や片付け下手な主ゐて
・児の数より案山子の方が多い村
・飾り馬ひづめもおしゃれ秋祭